MODXのプラグイン StaticFileMaker1.01リリースしたよ
MODXのプラグインStaticFileMaker1.01をリリースしました。
何をするプラグインかというとMODXのリソースを実際にファイルファイル化するプラグインです。いわゆるMovableTypeの再構築(ほど高機能じゃないけど)みたいなことがMODXでもできるようになるという。静的ファイル化することでレスポンスの向上や、DB障害時もとりあえず静的ファイル化しているページは公開を続けることができるというメリットがあります。
逆にデメリットはファイルの表示にMODXを介さなくなるため、MODXの認証機能や公開/非公開機能は軒並み使えなくなります。また問い合わせフォーム等の動的ページももちろん動きません。
ただ、StaticFileMakerには静的ファイルを生成したいリソースと、生成したくないリソースを選択することができるので、基本は静的ファイルを作成し、問い合わせフォームがあるページは今まで通りMODXで処理するといった共存構成が可能です。
もともとこの機能は今年の4月くらいに「MTっぽく静的ファイルが作れたら面白んじゃね?」というネタ的な考えのもと作ったもので、単発リリースであとは放置プレイするつもりでした。それで作った後twitter等で適当に宣伝して、そしてダウンロード数も大した数にならずにそのまま闇に消えようかという時にこのプラグインを実戦投入してくれた方が現れまして。それはびっくりですよ、まさかネタで作ったはずが、使っていただけるなんて。
で、せっかく利用者がいるならもっとまじめに作り直そうと思いつつ、月日が流れに流れ(マジで今年は8月から月日が超加速してるorz)…もう2012年も終わろうとしているときに1.01をリリースしました。1.00と何が違うかというと大きな動作としては何も変わってないですが、静的ファイルにしたい(したくない)リソースを1.00よりも柔軟に設定できるようになっています。具体的には1.00ではデフォルト全リソースが静的ファイル生成対象で例外にしたいものはリソースごとに例外の設定を入れる必要がありました。
1.01になるとデフォルト全リソースを静的ファイル生成対象にするか、逆に全リソースを静的ファイル対象外にするか決めることができます。また例外設定も親リソースから継承する形で設定できるので「このリソース配下の子リソース/孫リソースも全部対象外」という設定1つで例外設定が行えます(従来通りリソース一つ一つに設定をいれることももちろん可能)。
1.01ではリソースの編集画面にこんなメニューが用意されました。
(そしてこの仕様を密かにMobileConverterにも採用しようかと思っているが、MobileConverter自体を複雑な仕様にしてしまったがために難しいかな…どうかな…)
あとこのStaticFileMakerでは思わぬ副作用がありました(作ってから気づいた)。MODXはリソースを編集後に更新すると即座に公開側に反映されますが、StaticFileMakerでは静的ファイルに落とし込むまでは公開されないので、細かく更新→プレビューを刻むことができます。
イメージ図。パッ○マン管理者は好き放題更新しているときも閲覧者にはindex.htmlを返すため、途中経過を見せずに編集作業ができる。
また、ファイルを生成するまで公開されないので更新者がページを更新し、確認者に確認を依頼した後に更新するという超簡易ワークフロー的な使い方もできなくはないような気がします(権限管理はザルですがw)。
というわけで静的ファイル生成が好きな方は是非試してみてください。